UAEの適用範囲|堀産婦人科医院の【子宮筋腫岡山UAE】

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    子宮筋腫岡山UAEセンター

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UAEの適用範囲

適用疾患

吐き気を催す女性

粘膜下筋腫・筋層内筋腫・しょう膜下筋腫

粘膜下筋腫は子宮の内側に突出する筋腫です。過多月経を起こすことが多いのが特徴です。

頚部筋腫

子宮の下部(子宮頚部)に発生するタイプで、摘出手術が難航したり尿管・膀胱・直腸を傷つけたりすることがあります。
UAEは筋腫の発生部位に関係なく効果が期待できます。

子宮腺筋症

最近の報告では、子宮腺筋症に対しても一定の効果が報告されています。
ただし、塞栓の程度をどこまで行うかの判断が難しい場合があります。

多発性筋腫

ぶどうの房状の筋腫で核出術が困難な場合、UAEではそれぞれの筋腫に対する効果が期待できます。

巨大な筋腫

おへそを超えるような大きな筋腫でも効果が期待できます。
ある程度縮小すれば圧迫症状が改善します。

変性した筋腫

多くの変性では内部血流が増加しており、高度の変性が起こっているタイプでも効果が期待できます。
内部出血や壊死した一部の変性では効果不十分な場合があります。

適用外の疾患

ヨード造影剤にアレルギーがある方

以前に「アナフィラキシー・ショック」を起こした方は治療の適応外です。しかし、造影剤をどうしても使用せざるをえないとき、アレルギーの度合いによっては、ステロイドなどの投薬を行った上で投与を選択するケースがあります。

既に閉経を迎えた方

閉経を迎えた方は、今後筋腫が自然に縮小する場合があります。そのため、ほとんどのケースにおいて、経過観察を行なったうえで推移を見守ります。

子宮内に悪性腫瘍、もしくは子宮内膜炎など腹部感染症の疑いがある方

「骨盤内に感染症が存在する」「子宮、卵巣に悪性腫瘍の疑いがある」などが疑われる方は治療できません。そのような可能性がある場合は別の検査・治療を提案いたします。

UAEが適している方

ハートマークをお腹にあてる女性

お腹を切りたくない方

UAEはいわゆる外科手術ではありませんので、お腹を切る必要はまったくありません。

子宮を温存したい方

子宮は女性の象徴とも言うべき大切な臓器。たとえ出産という重要な役割が終了したとしても、温存できるものならしたいのは当然です。
膣式手術はお腹を切らない摘出方法ですが、子宮を全て摘出することに変わりはありません。

未婚の方

たとえ妊娠の希望がなくても、子宮喪失に対する抵抗があるのは当然です。全摘を行えば当然妊娠の可能性はなくなります。妊娠の希望が強ければ、核出術が行われることが多いのですが、具体的な妊娠予定がある状況でなければ手術に踏み切れないものです。
UAEでは当面の症状を改善し、筋腫が縮小して妊娠が可能になることが期待できます。

妊娠の必要が生じた時(死んだ)筋腫が妊娠の妨げになる可能性があれば、その時点で核出術を考えることができます。その場合、死んだ筋腫からの出血は少ないことが期待できるので、手術を容易にすることにつながります。

手術をしたことがある方

虫垂炎・卵巣の手術・筋腫核出術・帝王切開などの手術後の癒着を予想することはできません。
特に、摘出手術をする場合は過去の手術による思わぬ癒着により難航する場合があり、状況によっては尿管・膀胱・直腸を傷つけたりすることもあります。
UAEはカテーテルを用いる治療のため、癒着があっても手術に影響する心配はほとんどありません。

尿症状など圧迫症状でお困りの方

増大しつつある筋腫がわずかに縮小した時点から、頻尿症状の改善が期待できます。
尿閉(一時的に尿が出ない)が起こるほどひどい場合でも改善が期待できます。

全身合併症を有する場合

手術そのものより麻酔や術後管理にリスクが考えられます。
UAEでは全身麻酔は行いませんので、高度貧血でも施術可能です。術後も全身状態はきわめて安定しています。

将来の妊娠をご希望の方

UAE後の妊娠例の報告は確実に増加しています。全摘後の妊娠は絶対に望めませんが、UAEにより妊娠の可能性を残すことができます。
妊娠を希望する人をUAE適応外とする医療機関が多いですが、当院ではリスクとメリットを詳しく説明して受け入れています。

宗教上の理由

輸血の可能性はまずありませんので、輸血を望まない方も安心です。

筋腫と症状との関係が不明な方

症状が典型的でなく、摘出手術では確実な症状の改善が確約できない場合、医療を行う側も手術に消極的です。
UAEなら効果があるというわけではありませんが、やり直しのきかない摘出術とは違うので安心です。

UAEをご検討中の方への注意点

偽閉経療法を受けている方への注意点

偽閉経療法を受けている場合には、治療を終了または中止してから8週間から12週間が経過するまでは原則としてUAEを施術することはできません。

偽閉経療法とは、GnRHアナログ製剤(製剤名リュープリン、スプレキュア、ナサニール、ゾラデックス、レルミナ)を定期的に注射または点鼻によって投与する治療法のことで、文字通り卵巣の状態を閉経したかのようにして月経を止めて、子宮筋腫を小さくする目的で行われる治療のことです。

リュープリン、スプレキュア、ナサニール、ゾラデックス、レルミナを投与中または投与後に月経が停止している期間には子宮動脈が細くなっています。このためそのままUAEをすると不完全塞栓に終わってしまう恐れがあるため、最終治療日から8〜12週間の待機が必要になります。

偽閉経療法は基本的に6ヶ月を1クールで計画されます。

UAEをご希望の方がGnRHアナログ製剤による偽閉経療法を受けている場合には、6ヶ月の治療途中であっても直ちに中止して頂いた上で、8から12週間、より望ましいのは月経が再開するまで待ってからUAEを受けて頂いています。偽閉経療法を中止すると、小さくなっていた子宮筋腫が再び大きくなったり、月経量が元に戻る場合がありますが、子宮動脈が本来の状態でUAEを行う事が完全塞栓のためには重要です。

ご不明な点がございましたら、メールまたはお電話にて当院まで遠慮なくお尋ね下さい。

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